コースティクスタグ

コースティクスタグは、カメラオブジェクトを拡張し、コースティクスが付いたシーンのレンダリングを可能にします。しかし、まず最初にコースティクスとは何でしょうか?コースティクスは、ワインの入ったグラスやレンズを通って照明が輝く時に見える奇麗な光のパターンの事です。また、コースティクスは照明が金属やプラスチックの物体に反射している時にも見られる事ができます。

コースティクスタグは、ライトオブジェクトの "コースティクスフォトン" プロパティを密接に関係して動作します。ライトオブジェクトで、どのくらいたくさんのフォトンをそのライトソースが発光するかを指定する事ができます。フォトンはシーンを通してトレースされ、それがぶつかった表面に保存されます。シーンのすべてのフォトンのコレクションは、フォトンマップと呼ばれています。

フォトンのパストレースの後で、レンダラーはそのどんなピクセルの隣接する領域でフォトンを収集し、その点のライトの強さを計算します。(訳注:原文 After the photon tracing path the renderer collects the photons in the nearby area of any pixel and calculates the light intensity at that point. )

コースティクスをレンダリングするために、反射や透過の表面にぶつかり、フォトンマップで収集される事の可能なだけの多くのフォトンが重要になります。フォトンがこれらのマテリアルにぶつかる事が少ないと、下の最初のイメージのようなたいへん不細工なコースティクスになるでしょう。フォトンの放出する数を増やす事で、この問題を取り除きます。

5000 コースティクスフォトン の スポットライト
200,000 コースティクスフォトン の スポットライト

Tips:

  • 例えば点ライトは全方位にフォトンを飛ばしてしまうので、出来ればスポットライトを使用します。スポットライトを使うと、重要な方向にフォトンを集中させる事が出来ます。
  • ライトソースは、"ピュア フォトンライト" と呼ばれるプロパティを提供しています。直接光を生成せずに、フォトンマップにフォトンのみを飛ばす疑似ライトソースを作成するためにこのプロパティを使用します。

注意: コースティクスタグはカメラオブジェクトにのみ適用する事ができます。

プロパティ

  • 強さ: コースティクスの強さ
  • サンプル数: コースティクスの強度を評価するのに使われるフォトンの最大数。サンプル数が高いほど、コースティクスの精度は上がります。低いサンプル数は、全く不規則なコースティクスを生成するでしょう。
サンプル数=50
サンプル数=400
  • ぼかし: コースティクスの強度を評価するためにフォトンが収集されるスクリーン空間での間接的な半径を定義します。値がより高いほど、滑らかなコースティクスになります。
samples=400
ぼかし=20
samples=400
ぼかし=30

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