サブディビジョンオブジェクト

注意: Cheetah3D 2.0 で、サブディビジョンモディファイアが追加されました。サブディビジョン面を使う方法として、こちらを推奨していますが、サブディビジョンクリエータオブジェクトは旧版の互換性のためにメンテナンスされます。

サブディビジョンオブジェクトは、シンプルなポリゴンオブジェクトから、その形を作るポリゴン数を指数的に増加する事でその表面を滑らかにする事を可能にします。これは機能的には細分化 キャトマルクラークツールと同じものですが、サブディビジョンオブジェクトはシーンに配置しポリゴンオブジェクトをこれにドロップして使用するクリエータオブジェクトです。これは、細分化 キャトマルクラークされた結果を見ながら、元のポリゴンオブジェクトを編集できる事を可能にします。パラメトリックなポリゴンオブジェクトとの組み合わせで、これは自由でパワフルなモデリングを提供します。

上の例では、左から1番目の立方体がシンブルなパラメトリックポリゴンオブジェクトである事がわかると思います。2番目と3番目のものはサブディビジョンオブジェクトで、それぞれ1番目と同じ立方体を小オブジェクトとして内包しています。- ポリゴン数が増加する事によって、どのように立方体の形が滑らかになるかに注意して下さい。3番目のサブディビジョンオブジェクトでは、"反復数" プロパティは 3 に上げられています。

Cheetah3D は、共にハードエッジをサポートする2種類のサブディビジョンスキームを提供します。最初にものは、古くからあるキャトマルクラークサブディビジョンスキームです。これは他の多くの 3D モデラーで実装されているものですが、キャトマルクラークサブディビジョンスキームには、欠点があります。これは四角ポリゴンへの適用時には大変いい結果になりますが、メッシュに三角ポリゴンがある場合に不自然な結果になるという事です。 一方、シュタムループサブディビジョンスキームは、より進んだサブディビジョンスキームです。これはキャトマルクラークサブディビジョンスキームとループサブディビジョンスキームから良い方の特性を使用するので、三角と四角ポリゴンが混在したメッシュ上でより良い結果になります。より理解するために、下の画像を見てください。


三角ポリゴンと四角ポリゴンで構成された元のメッシュ


左のイメージは、古典的なキャトマルクラークサブディビジョンスキームを使用し、右のイメージはシュタムループサブディビジョンスキームを使用しています。キャトマルクラークサブディビジョンスキームの方が、三角ポリゴンで構成された角の部分に不格好で不自然な結果を生成する一方で、シュタムループサブディビジョンスキームの方は、期待された結果になります。

注意: サブディビジョンオブジェクトは、特に "反復数" プロパティを上げた時に大変多くのポリゴンを持つオブジェクトを作成します。"反復数" を高く設定する事で、コンピューターに過負荷を書けないよう注意して下さい。クオリティの高いレンダー画像を作成する場合でも、2 か 3 で十分でしょう。(訳注:Cheetah3D が扱える総ポリゴン数は、お使いの Mac が使用できるメモリ量に依存しています。サブディビジョンの "反復数" プロパティを上げるなどで、メモリを超えるポリゴン数を生成した場合、強制終了する場合があります。)

Tips:

  • サブディビジョンオブジェクトでモデリングしている時に、分割されたメッシュによってコントロールするためのポイントやポリゴンが隠れてしまう場合があります。そのためにこれらのポイントが選択できなくなります。これらのポイントを選択する簡単な方法は、一時的にサブディビジョンオブジェクトを無効にする事です。これはサブディビジョンオブジェクトのモードタグの "親オブジェクトクリエイタの On/Off" プロパティのチェックを外す事で可能です。
    サブディビジョンオブジェクトの無効化は、"親オブジェクトクリエイタの On/Off"のホットキーを使う事でも可能です。一度環境設定...でこのホットキーを設定すれば、コントロールメッシュを編集しながら親オブジェクト(このケースではサブディビジョンオブジェクト)を無効化する事ができます。


右上のコントロール用のポイントが、分割されたメッシュで隠されています。サブディビジョンオブジェクトのモードタグの"親オブジェクトクリエイタの On/Off"プロパティのチェックを外すとポイントを選択できるようになります。

  • "シェーディング" プロパティのISO パラメータは、サブディビジョンオブジェクトで有効です。このモードは元のコントロールメッシュをハイライト表示します。

使い方
サブディビジョンオブジェクトを使用するには、(上の例のように)サブディビジョンオブジェクトにポリゴンオブジェクトをドラッグ&ドロップします。

プロパティ

  • 反復数: 小オブジェクトのポリゴンオブジェクトのポリゴン面を何回分割するかを決定します。デフォルトは 2 です。
  • スキーム: どのサブディビジョンスキームが使われるかを設定します。"キャトマルクラーク"がデフォルトですが、"シュタムループ"を使う事もできます。

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