ジョイント向き調整

ジョイント向き調整ツールはジョイントのローカル座標軸の向きを正しい方向に修正する機能です。イメージ2のようにローカル座標軸がボーンと同方向に向いていて、第2軸はボーン側面方向に向いている状態が望ましい状態です。このような状態にローカル座標軸が配置されていればキネマティクスの動作も簡単にできます。コンストレインの設定も簡単にできます。しかし、ジョイントの向きは1つの構成物の回転方向がFカーブエディタでアニメーションされることにより、まれに改変されます。このような場合は残念ながらジョイントの向きは正しい方向を向いていません。そこで、このジョイント向き調整ツールで修正するのです。

ジョイント向き調整ツールは以下のモードで適用されます。

  • 第2軸の設定無し:第2軸のプロパティに何も設定されていない場合は、新しい方向は単純に方向のプロパティと2本のボーンにより決定されます。方向 はローカル座標軸の向きを示します。よって、第1軸はジョイントを起点にボーンに沿った方向となります。第3軸は第1軸と第2軸に対して垂直方向となります。

    例えば、YXZ方向を選択した場合、第1軸はY (YXZ)となります。それはボーンに沿う方向となります。第3軸はZ (YXZ)となり、 ボーンの側面方向となります。最後に第2軸は X (YXZ) となり、第1軸(Y)と第3軸(Z)に対して垂直に配置されます。

  • 第2軸の設定あり: もし第2軸 のプロパティに設定がある場合はローカル座標軸は少し異なった方向を向きます. この場合、第一軸はボーンに沿った方向となります。しかし、第2軸は第2軸 プロパティで設定された方向を向き、第3軸は第1軸と第2軸に対して垂直に配置されます。

左の図はジョイント向きを設定していない2つのボーンを示します。第2軸の設定無しでXYZ方向を適用した後、
X軸はボーンに沿って配置され、Z軸はボーンの側面方向に配置されています。

Modes
このツールは全てのモードで操作できます。


  • ジョイント向き調整ツールを使用するときは"ツールキャラクターツールジョイント向き調整" をメニューから選択します。 ジョイント向き調整ツールのプロパティがツールプロパティ欄に表示されます。この欄の項目を設定することが出来ます。設定が完了したらOKボタンをクリックします。すると選択しているジョイントに適用されます。

キー

  • 無し

プロパティ

  • 方向: ローカル回転軸の向きを指定します。
  • 第2軸: 第2軸の向きを指定したい場合に設定。第2軸は常にグローバル座標系の方向に従います。
  • 階層: 全ての階層のジョイントの向きを設定する場合にチェックします。
  • 適用: OKボタンをクリックすると選択しているジョイントに適用されます。

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